伊方原発は安全に再稼動できるのか~伊方原発3号機再稼動~

伊方原発が再稼動しました。

 

2017年定期検査のために停止し、同年12月に、広島高等裁判所の差し止め仮処分の決定を受けていた伊方原発3号機が、その後9月の広島高等裁判所の「運転差し止めの仮処分取り消し」を受け、再稼動のための準備を進めていました。

 

四国電力は27日の朝に原子炉を起動し、再稼動させ、27日の夜には核分裂反応が安定する臨海に達し、30日に発送電を開始し、11月28日に営業再開を見込んでいるようです。

 

中村愛媛県知事は、四国電力に対して、「今後も緊張感を持って、徹底した安全対策に取り組むことが前提」を求め、これに対して四国電力の佐伯社長は、「安全第一がモットーで、一つ一つの工程を丁寧にチェックしながら進めたい」と述べたということですが・・・。

 

伊方原発の「運転再開差し止め」の撤回理由

そもそも、伊方原発の「運転差し止めの仮処分」と「仮処分の撤回」の理由は、どのような論旨の展開だったのか、少し振り返ってみましょう。

 

昨年12月の「期限付き」の差し止め仮処分決定

広島高裁が昨年12月に判断した、伊方原発の運転差し止め仮処分とは、「約9万年前にあった過去最大規模の巨大噴火が起これば、火砕流の影響を受けないとはいえない」という判断のもと、今年9月30日までの期限付きで、出された仮処分の決定でした。

 

この仮処分に対して、住民たちは「9月までの期限付きでも再稼動差し止めの意味がわからん。なぜ9月末までなんだ」ということで、この判定に対して、10月1日以降も運転の再開をしないように、広島の住民4人が、仮処分の申し立てをしていたわけです。

 

今年9月25日の運転差し止め仮処分の撤回

これらの流れの中で、広島高等裁判所は9月25日、四国電力からの「仮処分撤回」の異議申し立てに対して、「巨大噴火によるリスクは急迫していない」、「(破局的噴火のリスクを)容認する社会通念があると判断するほかない」などとし、破滅的な噴火以外で、伊方原発の運転を差し止めにする理由はないという判断を行い、運転差し止め仮処分の撤回を行い、今回の再稼動となったわけです。

 

阿蘇山の噴火の可能性は小さく、本当に伊方原発は安全なのか

今回の「運転差し止めの仮処分の撤回」理由とされたのは、「阿蘇山の巨大噴火のリスク」は、本当に緊迫していなくて、伊方原発は本当に安全なのでしょうか?

 

様々なメディアを見ると、「過去のM9クラスの地震のあと、噴火が起こる可能性は100パーセント」という記事が目立ちます。

 

「21世紀に入ってからM9クラスの地震は5回起きていますが、そのいずれも、数十時間から数年間の間に近隣の火山が噴火している。1960年のチリ地震の翌日にはコルドンカウジェ火山が噴火した。チリでは2010年にもマウレ地震と呼ばれるM8.8の地震が発生していますが、翌2011年から2012年にかけて、コルドンカウジェ火山と同じ火山群で噴火が相次ぎました。2004年のスマトラ沖地震の翌年には、震源地の西方にあるタラン火山が噴火しています」

NEWSポストセブン:https://www.news-postseven.com/archives/20141017_281923.html

しかし東日本大震災のあと、熊本地震、大阪地震、北海道地震と大きな地震がありながらも、御嶽山で噴火による痛ましい事故はありましたが、大噴火といわれるような噴火は起きていません。

 

ちなみに、最近の地震のマグニチュードは以下のとおりです。

・東日本大震災:震度7(宮城県栗原市) マグニチュード9 2011年3月11日

・熊本地震:震度7(益城町) マグニチュード7 2016年4月16日

・大阪府北部地震:震度6弱(大阪府大阪市北区)マグニチュード6.1 2018年6月18日

・北海道胆振東部地震:震度7(厚真町)マグニチュード6.7 2018年9月6日

 

喉元過ぎればなんとやらで、地震のニュースがクローズアップされているときは、ニュースに注目して見ているのですが、次々と起こる新しいニュースに押し流され、すぐに過去のものになってしまうということに、われながら驚きを感じえません。

 

今年に入ってマグニチュード6以上の地震が2回も起きているのです。本当に阿蘇山は安全といえるのでしょうか?

 

このように考えてくると、伊方原発の「運転差し止め」の決定を出したのは、この道36年のベテラン判事の

現在の火山学の知見では、阿蘇カルデラの火山活動の可能性が十分小さいと言えず、噴火規模の推定もできないことから、約9万年前に起きた過去最大の噴火VEI7を想定して、伊方原発の立地の適切性を評価せざるを得ない、と決定は指摘。

四国電力が行った地質調査や火砕流シミュレーションから、火砕流が原発の敷地に到達する可能性が小さいと言えないので、原発の立地として伊方原発は不適切。

マネー現代:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53873

と談じた判断というのは、100パーセントの安全安心という観点に立てば、十分に妥当な判断だと、素人の私は思ってしまうのですが、いかがでしょうか?

 

太陽光発電や風力発電はそのままでは電力の供給ができない

素人の考えでは、「原子力なんかやめて、太陽光発電や風力発電にしてしまえばいいではないか」と考えてしまいます。

 

実際に昨日の九州地方のニュースでは、「太陽光発電で発電した電力の買い入れを制限」といったニュースが流されていました。電力があまっているんなら、自然エネルギーを優先して使用すればいいではないか、原発なんてやめてしまえばいいのに、というのが素人の考えです。

 

ですが、そうもいかないようで。

そもそも、変動電源である太陽光、風力は火力や原子力、水力などの安定電源が動いていないと接続できない。北本連携線の本州からの直流送電も、道内火力が動いていないと交流に変換できない。

ironnna:https://ironna.jp/article/10685

だけど、それであれば、火力などの電力は、自然エネルギーで発電した電力を接続するために利用し、より自然エネルギーの安定供給ができるよなシステムにしていけばいいと思うのですが、口で言うのは簡単、そんなに簡単にできるかということなのでしょうね。

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